HISTORY

大分こども病院の歴史から知る

 

PAST

大分こども病院の信念

大分こども病院は開業当時より「こどもとその家族の健康と幸せのために奉仕する」を理念として、24時間365日診療を行なっていました。

しかし過去には、その理念を貫けなかった時代がありました。

各提携先大学病院の常勤医と派遣医師に頼り、診療を続けてきたことから、

・毎年人員の入れ替わりが生じる
・大学病院入局人数次第では派遣される医師の人数が減る

など、医師の不足・疲弊、ポテンシャルの低下が発生し、診療体系そのものを変えざるを得ない状況になってしまったのです。

限られたリソースの中、当院の理念を周知・認識することもできず、また「適正受診」が推進される時代の流れとともに、夜間診療を縮小していくことになりました。

CURRENT

「大分こども病院」にしかできないこと

「適正受診」とは何か?
「適正」の基準は、誰が決めることなのか?

私たちは一度立ち止まり、「地域や患者さん、ご家族から大分こども病院が本当に求められていること」を見つめ直すことにしました。

「夜」だからこそ不安を感じているご家族がいる。
共働きの世帯が増え、日中は働いていて病院にいけないご家族がいる。

そんな患者さんとご家族に「いつでもおいで」と門を開くことが、本来私たち大分こども病院に求められていた役割ではないでしょうか。

大分こども病院が元来目指していた医療体制を実現することが急務だと考えました。

かかりつけ医のように、診療を望むタイミングでいつでも受診できる病院であること。
親が受診をためらわずに来院できる雰囲気を、当院全体で維持すること。

当院の理念である「安心を提供する24時間診療」を職員全員で共有し、新体制を整えてリスタートを切ることとなりました。

FUTURE

夜間診療への原点回帰+「感動」を

 

「適正受診」とは何か?
「適正」の基準は、誰が決めることなのか?

その問いに、今、私たちはこう答えます。

「ご家族が不安に感じた時が適正受診です」

大分こども病院は今、原点へ回帰しようとしています。
その「こどもとその家族の健康と幸せのために奉仕する」という理念を実現するには、安定した医療体制作りが不可欠です。

さらには原点回帰だけではなく、「感動」も加えていきたいと考えています。

不安を胸に抱いて病院にくるご家族に、安心を。
寄り添う医療の提供で、満足を。
そしてそこに、なにかひとつ、「感動」を持ち帰っていただけるような、あたたかな医療を提供していきたいのです。

そのためには、根本で大分こども病院の理念を深く共感・理解し、その思いを元に行動できるチームづくりが大切だと考えています。
当院の志に共感してくれる常勤医師を募り、また院内で常に理念を浸透させていく取り組みを重ねていきます。

大分こども病院では、「不安なときはいつでも受診していいですよ」「この時間に受診してもらってよかったですよ」と笑顔で言える同志を心よりお待ちしています。