夜間時間帯(特に0時〜6時)における診療体制維持のためのお願い
本年(2024年)4月から、全国で「医師の働き方改革」の新制度が施行されます。
医師の長時間労働を減らし、医師が健康でやりがいを持って働き続けることは、医療の質・安全の確保とともに、持続可能な医療提供体制を維持することにつながります。
当院ではこれまでも、複数主治医制やIT技術の導入、タスクシフトなど、さまざまな取り組みを進めてまいりました。
ただ、新型コロナウイルス感染症を含むさまざまな感染症の流行等、ここ数年、時間外診療の業務は増加傾向にあり、現状のままでは安定した医療を提供することが厳しくなってきています。
私たちの使命は、「こどもとその家族の不安を安心に変えること」です。
この使命を果たし続けられるよう、皆様にも診療体制維持のためご理解とご協力をお願いいたします。
(以下を参考に受診のタイミングをご検討いただければ幸いです)
<夜間時間帯(特に0時から6時)の受診について>
深夜0時から朝6時までの時間帯は、緊急性が高い症状に該当があれば、これまで通り受診ができます。
しかし、緊急性が低いと判断される場合には、できるだけ日中の受診をお願いしております。
これは、医師の過重労働を防ぎ、時間外でも緊急性や重症度の高い患者に質の高い医療を提供するためのご提案です。
緊急性の高い患者に迅速で適切な対応を行うことにもつながりますので、ご覧いただき受診の目安としてください。
緊急性の高い症状(例)
- 3か月未満のお子様の38℃以上の発熱
- 痙攣(ひきつけ)
- 咳がひどい、苦しくて眠れない
- 痛み(頭痛、腹痛など)が強くて眠れない
- #8000で至急の受診が必要と指示された場合
- 上記以外で家族が緊急性が高いと判断した場合
緊急性が低い症状(例)
- インフルエンザやコロナの検査を希望される場合
– 数日前から変わらない症状が続いている場合
– 痛みはあるが、眠れている場合
– #8000で翌朝の受診を指示された場合
あくまで目安であり、お伝えしたように「ご家族が緊急性が高い」と判断された場合は従来通りの受診ができます。
私たちは、皆様のご理解と協力があってこそ、持続可能な医療体制を維持し、地域社会に貢献できるのです。
今後とも、大分こども病院をご支援くださいますよう心からお願い申し上げます。
大分こども病院 院長 久我 修二