当院の現状を知ってください
院長の久我修二です。
ここ数か月、大分こども病院を受診された皆様、受診まで長くお待ちいただく状況が続いておりますこと、大変申し訳ございません。
なぜ、ここまで待ち時間が長くなっているのか。
その背景と、大分こども病院の状況を知っていただきたく、本日、ここにお知らせさせていただきます。
今年４月頃から外来の患者さんの数が急増しています。
背景にはインフルエンザやRSウイルスなど複数の感染症の流行があります。
これは、全国的な流行でもあります。
大分こども病院のスタッフの状況ですが、小児科医は１２名います。
土日を含む日中はこの１２名で、夜間診療（夜勤）は主に７名で行っています。
子育てや家庭の事情などあるなか、自分の時間を削り、どんなに忙しくても業務に支障がないよう、全員、懸命に対応してきています。
患者さんが増えても、小児科医が増えることは現実では難しいことです。
子育て中で早く帰宅したくても、ゆっくりと休みを確保したくても、診察時間の終わりがみえない。夜勤も増えていく。そんな状況が続いています。
私たち医者もひとりの人間です。
疲れたり、体調が悪くなったり、心ない言葉に傷つきます。
自分と家族を犠牲にして奉仕し続けることには限界があります。
大分こども病院の理念は「こどもと家族の健康と幸せのために奉仕する」です。
「不安があればいつでも受診できる」病院をしっかりと継続させていきたい。
スタッフにも、自分と家族を大切にしながら、患者さまとそのご家族に奉仕してもらいたい。
だからこそ、このような状況である今、皆様に当院の状況を知っていただき、長時間の待ち時間となっていることにご理解とご協力をお願いできれば幸いです。
